恋のおはなし。
息を切らしながら走っていると学校が見えてきた。
「おぉーい!急げっ!今日は集会やぞー!」
校門前から学年主任の藤井が叫ぶ。
「あっ集会忘れてた!」
あたしは足のスピードを上げた。
そして教室に行きカバンをおき講堂へ。
―キーンコーンカーンコーン…
「セーッフ!」
ギリギリ間に合った。
自分の列に並ぶと亜矢がいた。
「へ?なんで亜矢おるねん!」
あたしより遅いはずの亜矢がいたからビックリした。
「連絡できんくてごめん!理由は…あとで言うわ」
亜矢は申し訳なさそうな、でもどこか嬉しそうな顔で言った。
「何よー?」
「まあ後で☆」
「静かにしなさい!」
その先生の一言で2人は黙った。