あの空より高く
始まりの始まり
要らない
家に帰りたくない
そうじゃないんだ‥
ただ、みんなみたいに帰る場所がないだけ‥
居場所がないだけ‥
「…ただいま」
そんな言葉に、帰ってくる言葉はなくて、聞こえるのは別の家族の声だけ
もう言われなくなった“おかえり”にも慣れて、最初ほど傷ついたりしない
泣いたりもしなくなった
というより、変わらない事実にいちいち反応していたら、いつか疲れてしまう
だから、あたしはなんにだって無関心だし、なんにだってこだわりを持たない
だって、手にできないものをほしがっても仕方がないでしょ?
どんなに望んでも、願いが叶うことはないのだから‥
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