LOVEレンタル



《3番線発車します。飛び込み乗車はお止めください》




学校帰り、駅のホームのベンチに座ってる私。





私は昨日の事を思い出してた。





――『…条件付きで…貸してあげてもいいけど…?』




『えっ…』



私は突然の言葉に理解出来てなかった…。




『ある条件を満たせばあいつの時間をあなたにあげるってことよ』




『…………』




『あなたにとって凄くいいことじゃない♪だ~い好きな人とデートなんて出来ちゃうのよ』




『…デート?』



『そうよ♪新斗とデートしたいんでしょ?』




美佳さんの不適な笑顔が気になる……




なんでこんな話をしてるのかが分からない……




だけど



本当に新斗さんと…デートが出来るの…?




新斗さんと逢えるきっかけが出来るの…?






俯いてた顔を上げ、美佳さんの顔を見た。



『わっ私…――』



あの時、美佳さんの口元に笑みが見えた気がした。



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