-アンビバレント-
実流のことは…好き。
それに変わりはない。
でももうこれ、何回繰り返した?
付き合って別れて。
ケンカして仲直りして。
そろそろけじめつけなきゃ…ダメだと思う。
「無理じゃねぇよ…」
実流はあたしを優しく包み込んだ。
断んなきゃ……
あんたとは付き合えないって…
ちゃんとハッキリ言わなきゃ……
あたしの人生ぐらい…
あたしが決めなきゃダメだ。
いつまでも流されてばっかじゃ…
そんな事を考えていたら
実流がゆっくり近づいてきて
あたしの唇にやさしいキスをした。