友達以上恋人未満
ハツカレ
誰よりも好きだと
運命だと思った。
全部がはじめてだった。
だけど、違ったんだ。
こんなそばにいたのに、
気付かなくてごめん。
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初夏。
5月の中旬で、高校生活が慣れて来た頃だ。
あたしは、鳴海 悠。
高1になったばかり、
志望の学校に入れた事でホッとしていた。
でも、あたしは、恋愛とかに向いてないらしく、
男運がない。
付き合ったことすらないのだから。
でも、純粋に恋はしている。
「悠!早く彼氏つくんなきゃダメじゃん」
「…わかってるよ」
友達の美遥にもよく言われる。
でも、そんなあたしにも奇跡が訪れた。