友達以上恋人未満


あたしは状況がつかめないままだった。

「ななな何ッ」

突然のことで声が裏返ってしまった。

「…話しあんだけどいい?」

あたしはコクンと頷いた。
美遥は何故かニヤニヤ笑っていて、いってらっしゃいと手を振った。

「…」

「…」

「…」

廊下へ出るも、会話がない。
沈黙を破ったのは、あたしだった。

「…あの、話しって」

そしたら、中原は急に顔が赤くなってしまった。

「いやッ、その…あのさッ!!」

いきなり大きな声を出して、
なんか忙しい人だな…

「俺…」

「…うん」

「俺な?…お前が」

「うん…」

「…………す、好きだ」

「………うん……ってええええ!?」

すすす好き!?

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