友達以上恋人未満
翌日。
美遥と二人で久々の買い物。
「ふーたくさん買ったね、あそこの店で休んでこ」
「そーしよ」
流石に買い過ぎたかも。
店の中は結構混み合っていた。
そのせいか、涼しい冷房がついていても、逆に暑く感じてしまう。
「いらっしゃいませ、ご注文は」
「レモンティー二つ」
「かしこまりました」
店員さんは軽くお辞儀をして去っていった。
すると、見覚えのある男の子がこっちにやってきた。
その子はあたしの前で止まった。
「…お前、悠だよな?」
「……?…ああ、って誰?」
「オイッ!ハァ…岳だよ」
「え!嘘」
「嘘じゃねえよ!久しぶりだな」
岳…
あたしの幼なじみ。
中学まで一緒だったけど、高校は離れてしまった。
てか、夜間の高校行ってるから会わないのは当たり前なんだけど。
ホント久しぶりだった。