月の果て
何か理由が───…?
「黙ってないで返事しろ」
キルトは、デカルトの顔を両手で掴んで視線を合わせた。
「……………はい」
…………ウザい。
やっぱり、ただのガキだ。
「執事長、少しデカルトと話がしたい。向こうへ行ってくれ」
キルトは、デカルトの顔を掴んだまま後ろを振り返り執事長を見た。
「は、はい」
執事長は、急に声を掛けられ驚いたのか慌ててその場を去った。
─────…ウザい。
まだ、続くのか?