月の果て
認めてしまうのが、怖くて──…
悔しくて──…
「……………この、お人好し」
デカルトは、俯いてそう言った。
キルトは、その言葉にむっとした。
「──────…だから、」
そんな貴方だから───…
デカルトは、キルトに跪いた。
「俺が、生涯を掛けて護ります」
────…永遠の忠誠を。
足に絡めたこの枷が、
どうか
外れたりしませんように───…
そう、願うから──…
〜キミコイシ月夜・fin〜