月の果て
〜ソフィside〜祈りのニワ
───…真夜中、
それはベッドの上で繰り広げられていた。
「………くっ」
ソフィは、苦痛に顔を歪めた。
「どうしたの?」
キルトは、意地悪そうに微笑んだ。
「…………」
ソフィは、訝しげにキルトを見つめた。
「そんな顔したって無駄だよ…」
ニヤリと笑うキルト。
「こ、これでどうかしらっ!?」
と言ってソフィが、繰り出したのはトランプのハートのキング……
それをキルトは、
「残念でした、はい。ジョーカー」
と愉しそうに笑いながらスッとジョーカーをキングの上に重ねた。
そう、2人は大富豪をしていたのだ。