月の果て
「………外、出たいの?」
ちらっとキルトは、ソフィを見た。
「出たいに決まっているわ」
「……ふーん。…いいよ、出してあげる」
「……へ?」
とソフィは、拍子抜けしたような声を出した。
「出たいんでしょ?」
「そ、そうなのだけれど……」
何かしら、急に……?
さっきまでは、
部屋から出るなと言っていたのに..
本当に気まぐれな人なのだわ…
「で?どこへ行きたいの?」
キルトは、めんどくさそうに起き上がりながら言った。