月の果て


そうよ!


キルトに流されてはいけないわ!




私は、何を感傷に浸っていたのかしら?


キルトが言ってたじゃない…




お父様とお母様のような夫婦ばかりでは、ない……と



私とキルトは、お父様とお母様のようにはなれないのよ──…





だから、


諦めなくては。



私だって、

一国を背負って来ているのだもの。



私情に流されてはいけないの。




寂しいなんて、


思っては駄目よ───…




しっかりしなくては。
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