月の果て
キルトは、その言葉に黙り込んでしまった。
「ねぇ、いいでしょ?この前、言ったじゃない"好きだ"って───…」
──────…うそ
嘘よ───…
私、私にだって言ってくれた事がないのに──…
「あれは───…」
とキルトが言いかけた時、
ザッと風をきって現れたのは
ソフィだった。
「……そ、ソフィ!?」
キルトは、驚いたように間抜けな声を上げた。
そんなキルトにソフィは、指を突きつけた。
そして、
「宣戦布告よ!」
と言った。