月の果て
「────…ソフィ……っ!!」
キルトは、蒼い瞳を不安げに揺らせてソフィの背を追い掛けた。
しかし、
その蒼い瞳に映ったのは───…
トラキアの手を引き、
逃げ出すように走っているソフィの姿───…
キルトは、
その場に立ち尽くしてしまった。
─────…有り得ない..
想定外だわ!
キルトには、恋人がいた───…
しかも、
なんて事なの──…?
寄りによって私より何倍も美しい──…
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