月の果て


キルトは、にこやかに微笑みながらそっとソフィの髪に触れた。


「…キ、キルト?」

ソフィは、体を強ばらせた。


どうしたのかしら?


さっきと雰囲気が──…




「ソフィ───…」

とキルトが囁いた時、



トンッ



その音にソフィは、目を大きく見開いてキルトの腕の中に崩れ落ちた。


キルトは、怪しく微笑みながら



「早く、見つけて──…」


と囁いた。
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