月の果て


「だから!何度言わせれば気が済むのかしら?私は、キルトの元へは───…」



「アイツのところへなんて返す筈がないだろう」




……………へ?






「え?だって、ナタナエル城に向かっているんでしょう?」

ソフィは、首を傾げた。




「そうだ」


「なら、可笑しいわ。私は、さっきまでナタナエル城に───…」




「あれは、ナタナエル城じゃない」

男は、呆れたように言った。





…………どう、いう事?
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