月の果て


ソフィは、窓から見える景色を肘を付いて眺めていた。


あーあ、ナタナエル国の王子ってどんなお方なのかしら?


名前も知らないわ、


やはり、名前くらい聞いておけばよかったかしら?



でも、自分勝手である事は確かよね。



きっと傲慢なお方なのよ。


だけど


─────…キルト。



アナタに逢えてよかったわ、

だって、


ほんのひとときだったけれど



夢の中の人に逢えたような気が、して─…



私───…



スゥッとソフィは、眠りについてしまった。
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