月の果て


それほど

その言葉は、残酷で───…






「……前に言った」

キルトは、暗く陰を落として言った。



君は、覚えていない。


という現実を叩き付けられる事は…




とても、


「……?前に?」

ソフィは、首を傾げた。



痛くて──…




寂しいんだよ。



俺は、束縛をするために君を妃にとるつもりじゃない。


なのに、


どうして思い通りにいかないんだ。
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