月の果て


「──────…ガォ」


「……ん、ライアン?」



キルトがゆっくりと瞳を開けると目の前にはライアンが..




ライアンは、眠っているキルトの上にのしかかっていたのだ。






「重いって..」

キルトは、青ざめながらゆっくりとライアンをベッドの下に下ろした。







────…一人だけの思い出は、





寂しいから───…




トントントンと音がなる室内。






………?


誰だ、デカルトなら二回叩く筈──…





来客か───…?



いや、こんなところに来るのは──…





「どちら様?」

キルトは、音のした方を警戒しながら睨み付けた。
< 242 / 482 >

この作品をシェア

pagetop