月の果て


────…分かってるから、



何なの?



「…………ごめん..なさい」



キルトの冷たい瞳に気がついたエリスは、そのまま俯いてしまった。





キルトは、優しく微笑んで



「エリス様、朝食はいかがですか?」


と手を差し伸べた。





エリスは、困ったように微笑んで



「ええ、頂くわ」

と手をとった。






ライアンは、2人の足元に絡みつきながら


幸せそうに尻尾を振った。
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