月の果て


「いかがなさいました?」




「………え?いや、だって..キルトもそんな表情するんだなって……思って──…」


そう言ったエリスは、どこか嬉しそうだった。






「……そんな、表情とは?」

キルトは、首を傾げた。





「あっ!ううん、いいの。気にしないで」


エリスは、少しだけ赤くなってブンブンと両手を振った。




…………なんなんだ?



我が妹ながら訳が分からない。




「かしこまりました」
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