月の果て


「────…ねぇ、キルト」


エリスは、視線を芝生へと移した。





「なんですか?」


「あの………ね、」


エリスは、真っ赤になってもじもじと指を絡めていた。






「はい?」



なんだよ、


めんどくさい。




早く言え、







なんで兄貴の隣で


赤くなる必要があるんだ。
< 252 / 482 >

この作品をシェア

pagetop