月の果て


「そうだった、まだ話してなかったわね。私、デカルト様が好きなの..」


真っ赤になって俯いたエリスを見て





やっぱり………!!


とキルトは、頭を抱えた。





「どうして?」


キルトは、グルグルと目まぐるしく回転する思考を抱えながら真っ青になって訊ねた。





「…………?忘れたわ、でも..好き──…」

とうっとり余韻に浸っているエリスを横目にキルトが更に頭を抱えたのは言うまでもない。



………なんてこった。




よくこんな城なんかに来れるよなとか



思ってたら..






アイツか─────…



キルトは、うんざりしたようにデカルトを思い浮かべた。
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