月の果て
「…………は?」
とキルトは、唖然とした。
せ、宣戦布告だって……?
なんだって急に..
まったく話の筋が見えない..
エリスは、ただ琥珀色の瞳を丸くして固まっている。
「もう、キルトなんて知らないわ!何よ!いるんじゃないの!!そういう人が!」
とソフィは、キッとエリスを睨んだ。
……そういう人?
エリスがなんだって?
「いるなら、…気まぐれで私を妃にするなんて言わないで!!その人を妃にすればいいでしょう!?それに、私はキルトのものではないわ!人をものみたいに言わないで頂戴!!」
ソフィは、声を張り上げた。