月の果て


「貴方のお兄様に聞いたわ。アナタが幽閉されている事..」



────…なんだって?



アイツに..逢った────…?





キルトは、驚いたようにソフィを見た。




「大丈夫」

ソフィは、力を抜いたキルトの腕の中でクルリと体を反転させた。




─────…どうして、




「貴方の瞳は、呪われてなんていないわ」


とキルトの瞳を優しく撫でた。




君は、そんなにこの瞳を




「こんなに綺麗な瞳、他にはないもの」



綺麗だと言ってくれる───…?
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