月の果て


色褪せてしまう日が


やって来るだろう──…



せめて、



ソフィもキルトの背中にそっと手を伸ばして抱き締めた。



その時まで



「──────…ソフィ、」




傍に、いて────…


「何?」



俺に




「愛してる──…、君を」




ソフィは、翡翠色の瞳を大きく揺らせた。




愛を誓って──…
< 294 / 482 >

この作品をシェア

pagetop