月の果て


その時、

トントンとドアをノックする音が。




「ミルーラ、出来ましたか?」


と入ってきたのは、スワローズだった。




「げっ、マスター」


という言葉と共に途端に引きつるミルーラの頬。




「………ミルーラ?」


未完成のソフィの髪を見て凍り付くスワローズの声。



「い…っ、今すぐ仕上げますっ」


とミルーラは、大急ぎでソフィの髪を束ね始めた。
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