月の果て


「では、ミルーラ。私が戻ってくるまでには完成させておきなさいね」


「はいっ!マスター」



ミルーラは、ビシッと体を硬直させた。




スワローズは、ミルーラを確認してから颯爽と部屋を出た。



「……ミルーラも大変ね」


ソフィは、憐れみを含む目でミルーラを見つめた。




「大変……なんてものじゃないですよ」


ミルーラは、ふぅと溜め息をついた。




「どうして?」

ソフィは、きょとんとして訊ねた。
< 340 / 482 >

この作品をシェア

pagetop