月の果て
───…数分後。
「ミルーラ、上出来です」
ソフィの姿を確認したスワローズは、笑顔で頷いた。
「これしか取り柄がありませんから」
とミルーラは、へへっと照れ笑いを浮かべた。
「有難う、ミルーラ」
鏡を見たソフィは、
ミルーラに笑顔を向けた。
そこには、いつもの可愛らしいソフィではなく"妃"という言葉が似合う美しい女性が立っていた。
「はいっ」
そんなソフィにミルーラは、満面の笑みを向けた。