月の果て


ラクロアが華やかにソフィを引き立てており辺り一面には、


ラクロア特有の甘く優しい香りが立ち込めていた。




「姫様、とてもお美しいですよ」


スワローズは、優しい口調でそう言った。




「本当?スワローズ..」

ソフィは、少し照れながらスワローズに訊ねた。




「ええ、とても」



ソフィは、きゅっとドレスの端を握った。



そして、


「き、キルトも……そう、言ってくれるかしら?」


と赤くなりながら訊ねた。
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