月の果て
「──…さて、姫様。そろそろお時間です」
スワローズは、名残惜しそうにソフィを見つめた。
「……ええ、」
ソフィは、少しだけ影を落とした。
……とうとう、この王国。
───…いいえ、
スワローズともお別れなのね..
「では、行きましょうか」
ミルーラは、笑顔で扉を開いた。
扉の向こう側は、光に満ちており
まるでソフィの未来を照らしているようだった。
「ええ」
ソフィは、そう行って足を進め始めた。