月の果て


当然、キルトは



「────…はぁっ!?」


と飛び起きてデカルトを凝視した。





「なんでもご結婚パーティーが行われるようです」




……頭、可笑しいんじゃねぇの?






魔物の幸せを祝う奴が、


何処にいるんだよ。



不幸でいなきゃいけなかったのに。




ソフィの事が、どうしても忘れられなくて



諦めきれなくて


幸せを掴もうとしてる俺を、




誰が赦す───…?





教えてくれよ、父上──…
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