月の果て
「……デカルト、城へ帰るぞ」
キルトは、バッと立ち上がった。
「……は?」
デカルトは、きょとんとしてキルトを見た。
「帰ると言っているんだ」
キルトは、クローゼットを開いてマントを被った。
「いきなり何を..」
「いいから!早く……っ!」
キルトは、息を荒げた。
「……ソフィ様がこちらに向かっています」
そんなキルトをデカルトは、冷静な瞳で見つめた。
「一緒に向こうへ連れて行く」
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