月の果て


「それは、あまりにも横暴すぎやしませんか?」


「うるさいっ…!」



キルトは、キッとデカルトを睨みつけた。



───…俺が、


俺が此処にいたら───…





「早く、早くしないと国民が来て..反乱が──…」

キルトは、怯えるように瞳を揺るがせた。




「──…国民が反乱?」




急に室内に響いた声にキルトは、驚いて振り返った。


突然現れた人物にデカルトは、丁寧に体を折っていた。
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