月の果て


そして、



堅く拳を握ると





「変っ態……野郎──…っ!!」


と少年の頬へ大きく拳を振り下ろした。





少年は、その衝撃で地面へ倒れてしまった。



その後、


「……ってぇ」

と頬を抑えた。





「ざまぁみろ!女だからって馬鹿にしないで、いざとなったら強いんだから。あたし」

ミルーラは、大威張りで腰に手をあて少年を指差しながらいった。





───…彼、フランクとの出逢いだった。
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