月の果て
「……女じゃねぇ、」
フランクは、ミルーラを見上げたままハッと鼻で笑った。
「……な、なんだとこのやろーっ!!」
ミルーラは、真っ赤になって激怒した。
───…その日から、
フランクとはケンカ友達。
出逢った場所に通っては、いつもケンカしてる。
あたしは、いつの間にかそんな毎日が大好きになっていた。
家の無いあたしは、いつも瓦礫の下に隠れて眠っていたから──…
安心出来るところは、
フランクの傍───…
この気持ちが何だったのかなんて、
今考えると簡単な事。
傍にいると安心してほっこりする..
それが、あたしの初恋───…