月の果て
「スワローズは、何にも分かっていないわ」
ソフィは、頬を膨らませた。
「姫様の気持ちなんて分かりませんよ、それより..そろそろ結婚式が始まります。行きましょう、姫様」
────…そっ、
「それよりですって!?」
ソフィは、スワローズを睨み付けた。
「時間を考えて下さい」
とスワローズは、厳しくソフィをたしなめた。
「……な、なん……っ!」
「もーっ、喧嘩しないで下さいっ」
ミルーラが2人の間に割って入った。