月の果て


───…白く、豪勢な式場は



金や銀、宝石などで美しく輝いていた。






その中心でソフィの視線を捕らえたのは、



白い衣装に身を包んだ、


キルト──…






────…なんて、



キルトは、蒼い瞳を優しく歪めてソフィを見つめていた。





美しいのかしら───…




視線が、反らせない──…。






ソフィは、赤い絨毯の上でゆっくりと足を進めた。
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