月の果て
「さぁ、帰りましょうか」
とキルトに微笑みかけてから、段々と周りに群がってきていた兵士達に
「貴方達も帰るのよ、いいわね?」
と少し強めに促した。
兵士達は、唖然とソフィを見つめた。
「さぁ、早く」
動こうとしない兵士に苛立ちを感じたソフィは、1人の兵士をくるりと回転させてグイグイと押した。
そして、倒れている兵士を支えて歩かせようとした。
しかし、1人の兵士を支えるにはソフィの力だけでは足りない。
すると、
ある人物がソフィを手助けし始めた。