月の果て
「───…ライアン」
そう、ライアンがその兵士を後ろからグイグイと押しているのだ。
「有難う」
ソフィは、そう言って微笑むと再び兵士を運ぼうとした。
そんなソフィに、はぁ..と溜め息をつく人物が1人。
「全く……仕方ないですね」
デカルトは、そう言って兵士をヒョイと肩に担いだ。
「デカルト..」
「ソフィ様にこのような事は、させられませんからね」
とデカルトは、呆れたように笑った。
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