月の果て


「ごめんね、泣かせたいわけじゃなかったのっ」


ボロボロと泣き出したキルトに、

驚いたソフィは、
ワタワタと慌てふためいた。



そして、


「そうだ、付いてきて」


ソフィは、何かを思い付いたように



無邪気な笑顔でキルト手を引いた。



駆け出した2人の足は、

軽やかに風をきっていく。





「──…何処へ行くの?」



キルトの疑問にソフィは、




「秘密だよ」


と微笑んだ。
< 471 / 482 >

この作品をシェア

pagetop