月の果て


そして、露わになったのは


蒼と金の双方で異なる色の瞳──…





「なにす───…」


と反射的に瞳を隠すキルト。






そんなキルトをよそにソフィは、



「きれい……」


と呟いた。






「……きれい?」


キルトは、訝しげにソフィをみた。





「きれい!キルトの目は、お月様の光っ」


ソフィは、
そう言ってキャラキャラと笑った。




──────…母上の、



くれた言葉と一緒だった──…
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