月の果て


夢にも思わなかったんだ──…、



母上以外にも

俺を受け入れてくれるヒトが



いるなんて──…






「───…ソフィ様ーっ」


「───…キルト様ーっ」




遠くの方でほぼ同時に声が聞こえた。




「…もう、行かなくっちゃ」


キルトが寂しそうに肩を落とすと




ソフィは、





「キルト、また、遊んでね」


と満面の笑みを向けた。
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