月の果て
──…ただ、単純に
その言葉が嬉しくて、俺は
無意識のうちに
「うんっ!」
と微笑んでいた───…
すると、
すっとキルトの目の前にソフィの小指が突き出された。
「指切りげんまんだからね」
ソフィは、キャラキャラと笑った。
「うん───…、約束」
───…それは、
なんの保証も確証もない。
小さな願い事───…
月の欠片──…、
今日も僕らは月の果てを目指して
一緒に歩いていくんだ。
それは、これから綴っていく
2人だけの物語──…
〜月の果て・fin〜