月の果て


ソフィは、こくりと頷いた。



キルトは、にっこりと微笑んで


眼帯に手を掛けた。




「これでね、隠してたんだ」


と言ってスルリと眼帯を取った───…




左目は、海のように輝く蒼色。


もう片方の右目は、

月の光を宿した眩い金色──…



ソフィは、その双方のあまりの美しさに息を呑んだ。




「ソフィは、オッドアイって…知ってる──…?」

キルトは、両目を細めながら微笑んだ。
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