月の果て


「ソフィも、こっちに来てごらん」

キルトは、そう言ってソフィに手を差し出した。


ソフィは、ゆっくり段々と窓辺にいるキルトに近付いてその手を握ろうとした。



─────…そうだ。


こっちに来ればいい...




そうしたなら、


俺は君を─────…



ソフィは、急にピタリと立ち止まり赤くなって首をブンブンと左右に振った。



「此処は、私の秘密基地よ」

ソフィは、また不機嫌そうに眉を吊り上げた。




…………………は?


キルトは、キョトンと目を見開いた。


「そうなの?」


急に、なんなんだ?



「そうよ!」

ソフィは、ふんっと鼻を鳴らした。



…………あぁ、

なんだか理解出来てきたぞ...
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