月の果て
「ありがとう?」
ソフィは、よく分からないというように首を傾げるばかりだった。
…………この子、
何にも分かってない。
キルトは、再びクックッと笑い始めた。
ソフィは、きょとんと不思議そうにキルトをじっと見つめた。
「何?」
キルトは、ソフィを見た。
本当に、おかしいくらいに
この子の傍は、安心する───…
「キルトの目は、綺麗ね」
─────…この目の前の少女は、
「目?」
分かっているのだろうか───…?