月の果て


「そう、月の光みたいで…とても綺麗よ」

ソフィは、キルトに微笑みを向けながらそう言った。


俺が、どれほど君のそんな言葉達に




救われているか、を────…




「……ありがとう」

キルトは、優しく微笑みながら眼帯をそっと抑えた。




この世で、ただ一人───…



俺のこの呪われた瞳を


「うん」

ソフィもキルトに微笑みかけた。
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