月の果て
〜デカルトside〜歪曲のユメ
王子がまだ幼い頃から
私は、お世話を任されていた──…
────…そう、私は王子の執事。
王子は、小さい頃から頑固で自分勝手。
一度やると決めてしまったら何がなんでもやり遂げてしまう…
そんなお方──────…
何度か疎ましく思った事もある。
だけど、
それでも執事を辞めなかったのは
無邪気なあの方の優しさに触れてしまったから──…
そう、あれは
私が執事になりたての頃──…
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