゚*お姫様×王子様*° [2]
そおっと後ろを見ると、
沙羅も誰かに腕を掴まれてて、
沙羅は下を向いたまま顔をひきつらせてた。
で、手の主は…
『り、龍。』
龍は笑ってた…
目、笑ってないけど…。
ヤバい、ヤバいよぉ…
龍って普段あんまり怒んないんだけど、怒ると怖い。
別に、暴力とかしないんだけど、雰囲気が…。
「何で置いてったの…?授業、遅刻しちゃったんですけど。」
ひぃ…。
『「……。」』
優ちゃんを見てみると、バツが悪そうな顔をして龍の後ろに立ってた。
「おい。おめぇら…。」